桔槹吟社名誉顧問 森川 光郎
略歴
1926年福島県須賀川市生れ
1950年「桔槹」入会
1955年「鹿火屋」入会
1960年「雲母」入会
1974年より「桔槹」編集長を経て
1986年より「桔槹吟社」代表
1986年鹿火屋賞受賞
1996年~1998年福島県文学賞選考委員
2006年~2018年福島民友新聞俳壇選者
元俳人協会福鳥県支部長
句集に『春耕』『須賀川』『遊水地』
『自註現代俳句シリーズ12期15 森川光郎集』
句文集に『須賀川俳句散歩』などがある
代表句
水引やたつぷりと水吸ひし山
金木犀ふりむく季節来てをりぬ
耕すと阿武隈川を渡りけり
トンネルに耳のつまりし帰省かな
電柱の影一本の暑さかな
夕芒ならびてどれも影持たず
かたまつて山茶花の眼が街にあり
ぶるぶると日は入りながら五月の谷
シリウスの青のからまる女の指
むづかしき本の入口余寒空