桔槹吟社は震災後毎年高校生向けに「須賀川俳句の集い」を開催している。県内の高校生にとって世代の近い若手俳人による講演と実作(事前投句と当日の牡丹園内吟行)の指導を受けられる貴重な場となっている。
2018年は6月2日開催。講師はその直前の5月に田中裕明賞を受賞した小野あらた氏、26歳(当時)の新鋭だ。小野氏は俳句甲子園の常連校の開成高校出身で、俳句甲子園では二度優勝を果たしている。当日の高校生の参加者は38名。若い柔軟な頭脳には良い刺激になったことだろう。
以下は、2018年の優秀句
青嵐を受け流したる竹林
(須賀川桐陽高校一年 滝田翼)
夏の空青いつぱいの鳥の声
(須賀川高校一年 諸根麻菜)
めまといや句を詠む君は下を向き
(昌平高校二年 遠藤すずみ)