魅力の講演「俳句とエコロジー」~牡丹俳句大会終える~
令和五年度牡丹俳句大会が、五月十四日午前十時から須賀川市民交流センター「tette」において開催された。今大会は、実人数百四名の俳人から五百五十二句もの投句があり、前回大会を投句者数、投句数ともに大きく上回った。記念講演は、俳人・評論家・編集者の鈴木光影先生を招いての「俳句とエコロジー」と言う、かつてない切り口のテーマとなった。また、新型コロナウイルス感染症の法律上の位置づけが、五月八日に二類から五類に引き下げられた中での大会開催であったが、参加者数はほぼ例年通りの約八十名となった。
大会は、丹治道子幹事の司会進行のもと、猪狩行々子副会長の開会の言葉に続き、江藤文子同人会長が主催者を代表し挨拶した。その中で、本大会講師である光影先生が二千二十二年に上梓された第一句集「青水草」に触れ、新しさもあり、深さもあり、大変素晴らしい句集であると称賛しながら、その第三句目「人日や猫になりたい人ばかり」を取り上げ、深い意味があると思うので後で先生にその句意をお聴きしたいと加え、先生へのリスペクトとユーモアを交えながら歓迎の言葉を述べた。
続いて永瀬十悟副会長の講師紹介となった。先生の経歴等の紹介の後、コロナ禍の二千二十年、「須賀川の俳句の集い」において選者を務めていただき、高校生からの千句近い投句に対して、丁寧な総評と全入選句の選評をしていただいたことに感謝の言葉を述べた。また、先生が、江藤文子会長の第一句集「しづかなる森」の編集を手がけたこと、その句集が俳人協会賞の候補作となったことを紹介した。
講演内容は次のとおり。
講演会の後に、牡丹俳句大会入選句の披講・表彰と光影先生から特選句の丁寧な選評をいただいた。